釣行記202 田子倉湖他 2025.5.9~10
田子倉湖 今年は大雪の影響でなかなか出動できません。
国道252号新潟県境付近の橋が数年前雪崩で流されたことがあったのですが、今年はその手前の橋が流されたようです。ちょっと流されすぎ?
となると、群馬回りでは行けません。し、ダムサイトから田子倉休憩所までの通行止めも解除に時間がかかっています。
駅前旅館只見荘のサイトで、5/9だけ空きがあるのを確認したのが先月の23日ですが、いちかばちかその日を予約しました。
3連休前後には通行止めも解除になるという腹づもりでしたが一向に解除になるきざしはありません。
思いあまって7日に管轄の山口土木事務所に電話してみたのですが、「それは答えられません」と言われてしまいました。
これは、数年前と同じ「ダムサイトから自転車作戦」かと覚悟するしかないようです。
たまたま倅の自転車が家においてあったので、それを使えば18段ギヤなのでなんとかなりそうです。
ただ、数年前の「ダムサイトから自転車作戦」では折りたたみ自転車できつかったし寒かったしで、その上、一匹も釣れませんでした。
今回は、ワカサギが採れないことを想定して、昨年のモツゴ作戦ではないですが、カワムツを用意しました。
ただ、生かして釣り場まで持って行くには水を入れたクーラーボックスが必須となり、最低6キロ持っていくものが重くなります。
それも自転車で。
8日夜になり、土木事務所のサイトを見ると、いつのまにか更新されていて、9日の午後2時開通と書いてあるのを発見。
なんという偶然 とはじめは喜びましたが、待てよ、午後開通では朝方はやはり自転車を使うしかないということが判明。
しかも、開通日は関係者が慌ただしくしているので、自転車でも、表だっては行動できません。
そこで考えたのが、朝早く出発。10時頃もどる作戦です。
工事関係者などが8時過ぎの勤務開始時間から通行止め区間を通過するので、その時間を割けて行動するねらいです。
そして、開通と同時に、今度は、車で田子倉休憩所に向かいます。これなら、自転車での帰り道に荷物を持っていく必要がありません。すばらしい
(結果的に予想通りで、自転車での帰り道、誰にも遭遇しなかったのですが、数年前と同じで18段ギヤでも自転車を降りて押して帰ることになり、かなりつらかったです)
月がまぶしいです。
夜中11時半出発、ダムサイトには暗いうちに到着、寒いので携帯コンロでカップ麺を作って食べ、忘れ物がないように早くから準備していたリュックと、カワムツを入れたクーラーボックスを肩から下げて期待に胸を膨らませ意気揚々とまだ暗い中ヘッドライトを照らしながら出発しました。気温2℃。
休憩所には4時半到着。右岸に入るか左岸に入るか迷いましたが水位が昨年の一回目釣行と同じ492メートルだったので右岸に決定。
旧田子倉駅からバックウォーターまで下りていき、只見川を渡渉して、昨年とほぼ同じ場所で始めることにしました。
結構、川の流れが急だったり、ガレ場を横断したりと、命の危険もありひやひやものでしたが、向かった先まで足跡一つありませんでした。
たぶん2025年ここで釣りをしたのは自分が一人目でしょう。
浮き釣り2、ぶっ込み1で始めましたが、カワムツの味を知っているのかいないのか、アタリはありません。
カワムツでは釣れそうもないので、ワカサギを20匹ほど掬ってエサをチェンジ。
ワカサギは水の流れ込みに集まっていたのを去年の経験から学習していました。
エサを取り替えてからすぐ、延べ竿にアタリ。48㎝のイワナです。今年初尺物です。
その後、すこし場所を変えましたが、30分ごとに一匹釣れる感覚で42、50、46㎝が釣れました。全部イワナです。この3匹は後ほどリリースしました。
工事車両も通り過ぎたので、ダムサイトへ一度撤収。
戻るときは前述したように3分の1は徒歩で自転車を押すことになりました。思っていた以上の坂道でくたくたで汗だらだらでした。
只見ダムの近くで、お昼です。そして2時まで、午後の作戦を考えたり、コゴミを大量に採ったりしました。
おなかが空くとなんでもおいしいです。
その時に、延べ竿がないことに気づき、またやらかしてしまったとがっかりしました。
(午後に思い当たるところを探した結果、イワナをさばいた場所に置いてありました。よかったです)
午後2時、田子倉休憩所まで開通!
釣り人も多少いるのではと思い、午後もすぐ釣りを始められるよう、リール竿やタモ、掬ったワカサギなどを置きっ放しにして場所を確保しておきました。
ちなみにワカサギはびくに入れ、ペットボトルとひもをくくりつけ、水位が上がっても大丈夫なように工夫しておきました。
これも計画のうちです。が、結局釣り人は来ませんでした。
午後の部は、5時までの2時間半の勝負、ただ、せっかく午前中活躍し、手元に戻った延べ竿を車から持っていくのを忘れたのが痛かった。
アタリは何度かあり、午前と違ってサクラマスでした。
ただ、イワナのアタリとはちがい、なかなかくわえ込みません。
2度ほどかけて、姿も確認しましたが、掛かりが悪く、取り込めませんでした。
ワカサギもなくなり4時45分終了です。
かなり体力的に無理をしたので、明日足腰がどうなってしまうのか心配しながら、本日の宿、駅前旅館只見荘に向かいました。
只見荘には5時過ぎに到着。明日は8時頃まで雨の予報だったり、腰の調子を考えて、朝釣りは取りやめることにしました。
予約も、夕食のみの予約でしたが2食付きに変更しました。
只見荘の夕食は、やはり素晴らしく、自分の中では総合☆☆☆☆☆☆の宿です。温泉でないので☆は5つにしますが。
この後10割そばとイワナの塩焼きも。
女将さんおすすめの冷酒
今回、夕食をともにしたのは自分の他、女性2人。
ここからが釣りはさておき、とても有意義な時間になりました。
埼玉県から来ている女性に声をかけてもらい、話をしていくと、年が同じで星座も同じ。
とても気さくな方で、一人で日本全国をまわっているということ。趣味が近いこともあり話が盛り上がりました。
これから東北をまわると言うことですが、事前に宿は予約してなく、車中泊とかもしながら行動しているそうです。それもNboxで。
もう一人の方は、画家さんでした。20代かと間違えるほど若々しく、只見町から依頼されて駅舎の壁面に絵を描いていると言うことでした。
聞き上手な方で、いろいろと話をしていたのですが、後から調べれば調べるほどすごい方でした。
その、画家で絵本作家の「よしだるみさん」はすごい人なのに偉ぶった感じは微塵もありませんでした。
それぞれ、魅力的な方たちでした。
制限時間の8時半まであっという間に時間が過ぎていきました。
今考えると、3人で記念写真でも撮っておけばよかったなと後悔しています。
ちなみに、「相棒」や「吞み鉄本線日本旅」で有名な六角さんの曲が、いつも流れていたので、女将さんに伺ったら、只見線を応援してくれていて、こちらの宿にも何回か来たということでした。また来るそうです。
2日目は、やはり朝方雨だったので、朝食の後、昭和村回りでのんびり帰りました。
昨日の昼に引き続きコゴミを採ったり、「よしだるみ」さんが画いている会津蒲生駅の壁画や、昨年に描いた会津塩沢駅の壁画を鑑賞しながら昭和村に向かいました。
只見線と国道
只見川にかかる朝霧
カタクリ群生
会津塩沢駅の壁画
会津蒲生駅の制作中の壁画
只見線 現在不通
釣りも少々。途中の沢でイワナ一匹釣りましたが、やせていたのでリリース。
中島屋に寄ると、次男さんがいて、20分ほどきのこや山菜の話。そして時間がとまっているかのように、釣り師たちの魚拓がびっしり貼ってある壁。いつきても心が穏やかになります。お線香もあげさせてもらいました。
その後代官清水で水くみ、いつもの場所から写真撮影
大塩炭酸水の自販機
15時過ぎに帰着。
片付けは1時間では終わらず翌日に持ち越し。ダムのバックウォーターを歩いて竿もウェーダー、リュックも泥まみれです。
今回、釣り歴の中ではトップクラスの釣果だったにも関わらず、只見荘での出来事がとてもインパクトが強い釣行記になりました。
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